延岡市の弁護士事務所
Nishiyama Matsuoka Law Office
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あるお手紙から思う事

2022年11月18日

 私達弁護士は,通常は,何等かの相談を受けた場合,相談だけで済む場合もあれば,そのまま依頼を受けて交渉に着手したり,調停・裁判の申立てをして手続きを進めたりします。たいていは,そのどれかですが,時に,相談を複数回繰り返しながら,自力で紛争を解決される方もいます。今回,そのような方からのお手紙を頂き,無事紛争を解決できたとの報告を受け,よかったなと思いました。

 その方は,相談の度に,自分なりによく勉強されていることが分かり,私は,法的アドバイスをしながら,何とか無事解決するといいなと思っていました。以前にも同じように,複数回の相談をしながら自力で裁判手続きを進め,勝訴された方がいました。

 これらの方々に共通するのは,早めに相談して,次の手としてどのようなことが最善かを質問に来られ,紛争が激化する前に計画的に動くことができる人で,自分なりに調べて自分なりの回答を持っていても,それに固執することなく,法的観点からの異なる回答を素直に聞くことができる人という点で共通していると思います。

 ここで思うのは,弁護士を上手に利用していただきたいということです。紛争が激化し泥沼に陥ってから相談されると,往々にして解決が長引きます。法的には解決ができない心情的な部分で遺恨を残すことも多いです。できるだけ早めに相談することができれば,拗れることなく紛争を早く解決することができるものです。もっと早く相談に来てくれれば良かったのにと思う案件は結構あります。また,インターネット等で調べ上げて相談に来られる方も多いのですが,ネットの情報が偏っていることも多く,情報の背景事情は不明であるため,同じような案件に見えても実は問題となっている部分が異なり,結論が参考にならないことも結構多いのです。

 今回のお手紙で思ったことは,まずは「何か疑問に思ったら,早めのご相談を」ということをお勧めしたいということです。次にネット上の情報は,あくまで参考程度にし,必ずしも相談される事案の結論として正しいとは限らないということを念頭において欲しいということです。

 ということで,気軽に弁護士相談を利用していただけるとうれしいなと思った次第です。

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